Tuesday, June 01, 2010

firefox を複数バージョンインストールする方法 (for Debian lenny)

Debian lenny において firefox の最新版(3.6.3)を使いたくなったが、以前のバージョンも同時に使いたかったので
複数バージョンの導入にトライしてみた。

以下の方法は公式にサポートされている方法ではないのであくまでも自己責任で。

1. firefox をローカルの好きなディレクトリに展開する。
linux 版の firefox の tar.bz を

http://www.mozilla.com/en-US/firefox/firefox.html?from=getfirefox

などからダウンロードし、以下のようにインストール先のディレクトリに展開する。

mkdir /usr/local/firefox-3.6.3
cd /usr/local/firefox-3.6.3
tar xvjf firefox-3.6.3.tar.bz2


2. LD_LIBRARY_PATH を通す。
インストールしたディレクトリにLD_LIBRARY_PATHを通す。

LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/firefox-3.6.3

複数バージョンを共存させるときは共有ライブラリの衝突を避けるためこれをfirefoxの呼び出し前につける。

3. 他のバージョンと違う独自のプロファイルを作成し、ブックマークデータの衝突などを防ぐ
firefox のブックマークなどのデータはプロファイルごとに管理されているので以前のバージョンと異なるプロファイルを作成し、データの衝突を防ぐ。
firefox のProfileMnager を以下のように呼び出す。

LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/firefox-3.6.3 /usr/local/firefox-3.6.3/firefox -ProfileManager

ここではfirefox-3.6.3 というプロファイル名を作成したものとする。

4. 上記をまとめたaliasを作成する。
以下の記述を .bashrc などに行う。

set alias firefox-3.6.3='LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/firefox-3.6.3/firefox /usr/local/firefox-3.6.3/firefox-bin -P firefox-3.6.3'


source .bashrc などとして設定を有効にする。

5. firefox を起動する。
上記の設定を終了した後

firefox-3.6.3

と打つとfirefox-3.6.3 が firefox-3.6.3 というプロファイルで立ち上がる。
これで前バージョンのfirefoxのデータの破壊を防げる(はず)。

P.S
結局 firefox-3.6.3 をインストールしたものの、なぜかフリーズが多発したのでベータ版の3.7 alpha2 を入れた。こちらはすこぶる好調。今のところ満足して使っている。